ハートガードプラスとは?
ハートガードプラスは、日本ではカルドメックチュアブルPという名前で売られているフィラリア予防薬です。
メーカー、成分、使用方法は、ハートガードプラスもカルドメックも同じです。
犬糸状虫(フィラリア)を100%予防するとともに消化管内線虫(犬回虫及び犬鉤虫)の駆除ができる経口薬です。
効果はもちろんのこと、味や歯ごたえにもこだわった嗜好性から、犬にストレスをかけることなく食べさせること(薬の投与)ができます。
天然由来物質を原材料としたビーフ風味での半生タイプとなっていて、弾力と食感を楽しんで喜んで食べてくれます。
- メーカー:メリアル(Merial)
- 成分:イベルメクチン、ピランテル
- 使用方法:毎月1回経口摂取
カルドメックチュアブルと全く同じ!
動物病院で買うと高い!?
カルドメックチュアブルは美味しく食べるタイプなので、錠剤に比べても高いですし、動物病院で買うと本当に高いですよね。
ある動物病院では、小型犬用(P68)が1回1,100円でした。
通販でハートガードプラスを買うと、小型犬用6個入り1箱が約3,000円だったので、1個あたり500円ということになります。
半分以下の価格で買えるということになります。
さらに小型犬用よりも大型犬用のほうが、価格差が大きくなっていて、大型犬用は3分の1の価格で買えるんですよ!
価格の比較
通販でのハートガードプラスの価格とある動物病院でのカルドメックチュアブルの価格の比較表です。
(1回分、1個あたり)
通販 | 動物病院 | |
---|---|---|
小型犬用 | 489円 | 1,100円 |
中型犬用 | 524円 | 1,600円 |
大型犬用 | 649円 | 2,100円 |
(注:通販での価格は為替等によって変動する場合があります。動物病院により価格は異なります。)
通販では3箱までのセット買いができて、さらに安い価格になっています。
例えば小型犬用1箱が$25.65のところ、3箱セットだと1つ$70.00となります。(1箱の商品を3つ買っても安くなりませんので注意してください。)
▼通販サイトのキャプチャ▼
そんな半値から3分の1の価格で買える、ハートガードプラスの通販を紹介します。
ハートガードプラスの通販
ハートガードプラスには、小型犬用、中型犬用、大型犬用と、犬の体重に応じた成分量のものがあります。
フィラリア予防のほか、犬回虫・犬鉤虫の駆除ができます。
- フィラリア予防
- 犬回虫・犬鉤虫の駆除
日本版はカルドメック チュアブル P68
1箱6個入り
- 体重12kg未満の犬に1個を摂取
日本版はカルドメック チュアブル P136
1箱6個入り
- 体重12〜23kgの犬に本剤1個を摂取
日本版はカルドメック チュアブル P272
1箱6個入り
- 体重23〜46kgの犬に本剤1個を摂取
ハートガードプラスはおやつ感覚で食べるフィラリア予防薬です。
フィラリア予防薬の比較
ハートガードプラスと他のフラリア予防薬との違いを調べてみました。
ノミやダニなど外部寄生虫の駆除も同時にできるオールインワンタイプもあります。
効果の比較
薬 | ハートガードプラス | インターセプタースペクトラム | ミルプラゾン | ストロングホールド | アドボケート | コンフォティスプラス | ネクスガードスペクトラ | センチネルスペクトラム |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
タイプ | 経口 | 経口 | 経口 | 滴下 | 滴下 | 経口 | 経口 | 経口 |
フィラリア予防 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
回虫・鉤虫の駆除 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
犬鞭虫の駆除 | × | ○ | ○ | × | × | ○ | ○ | ○ |
条虫類の駆除 | × | ○ | ○ | × | × | × | × | ○ |
ノミの駆除 | × | × | × | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
ノミの寄生予防 | × | × | × | ○ | × | × | × | ○ |
ミミヒゼンダニの駆除 | × | × | × | ○ | × | × | × | × |
マダニの駆除 | × | × | × | × | × | ○ | ○ | × |
フィラリア予防薬の通販
インターセプタースペクトラム
犬鞭虫や条虫類など駆除できる内部寄生虫の種類が多いチュアブルタイプのフィラリア予防薬です。
- フィラリア予防
- 犬回虫・犬鉤虫の駆除
- 犬鞭虫の駆除
- 瓜実条虫・多包条虫の駆除
1箱6錠入り
- 4kg以下の犬に1個を摂取
1箱6錠入り
- 4kgを超え11kg以下の犬に1個を摂取
1箱6錠入り
- 11kgを超え22kg以下の犬に1個を摂取
1箱6錠入り
- 22kgを超え45kg以下の犬に1個を摂取
ミルプラゾン
フィラリア予防から線虫、条虫駆除までトータルにカバーでき、近年脅威となっているエキノコックスにも有効な錠剤タイプの薬です。
- フィラリア予防
- 犬回虫・犬鉤虫の駆除
- 犬鞭虫の駆除
- 瓜実条虫・多包条虫の駆除
1箱2錠入り
- 0.5〜1.0kg 1/2個
- 1.0〜5.0kg 1個
- 5.0〜10.0kg 2個
体重別に次の量を投与
1箱2錠入り
- 5.0〜25.0kg 1個
- 25.0〜50.0kg 2個
- 50.0〜75.0kg 3個
体重別に次の量を投与
ストロングホールド
数少ないスポットオンタイプ(滴下式)のフィラリア予防薬レボリューションの安価なEU版で、ノミの予防、ノミダニの駆除もできます。
- フィラリア予防
- ノミの駆除
- ノミの寄生予防
- ミミヒゼンダニの駆除
1箱15ピペット入り
- 2.5kg未満の犬に0.25mLピペット 1個全量
1箱6ピペット入り
- 2.5〜5.0kgの犬に0.25mLピペット 1個全量
1箱6ピペット入り
- 5.0〜10.0kgの犬に0.5mLピペット 1個全量
1箱6ピペット入り
- 10.0〜20.0kgの犬に1.0mLピペット 1個全量
1箱6ピペット入り
- 20.0〜40.0kgの犬に2.0mLピペット 1個全量
アドボケート
ノミの駆除もできる、滴下式の内外部寄生虫(フィラリア予防、犬回虫・犬鉤虫の駆除)の対策薬です。
- フィラリア予防
- 犬回虫・犬鉤虫の駆除
- ノミの駆除
1箱3ピペット入り
- 1kg以上4kg未満の犬に0.4mLピペット1個全量
1箱3ピペット入り
- 4kg以上10kg未満の犬に1.0mLピペット1個全量
1箱3ピペット入り
- 10kg以上25kg未満の犬に2.5mLピペット1個全量
1箱3ピペット入り
- 25kg以上40kg未満の犬に4.0mLピペット1個全量
コンフォティスプラス
ノミ・マダニの駆除薬コンフォティスに、フィラリア症の予防や内部寄生虫の駆除がプラスされた錠剤で、パノラミスの後継薬です。
- フィラリア予防
- 犬回虫・犬鉤虫の駆除
- 犬鞭虫の駆除
- ノミの駆除
- マダニの駆除
1箱6錠入り
- 体重2.3kg以上〜4.5kg未満の犬に1錠
1箱6錠入り
- 体重4.5kg以上〜9.0kg未満の犬に1錠
1箱6錠入り
- 体重9.0kg以上〜18.0kg未満の犬に1錠
1箱6錠入り
- 体重18.0kg以上〜27.0kg未満の犬に1錠
1箱6錠入り
- 体重27.0kg以上〜54.0kg未満の犬に1錠
ネクスガードスペクトラ
経口タイプのノミ・マダニ駆虫薬ネクスガードに、犬糸状虫(フィラリア)症予防成分ミルベマイシンオキシムを配合したソフトチュアブルタイプの薬です。
- フィラリア予防
- 犬回虫・犬鉤虫の駆除
- 犬鞭虫の駆除
- ノミの駆除
- マダニの駆除
1箱3錠入り
- 体重2kg〜3.5kgの犬に1個
1箱3錠入り
- 体重3.5kg〜7.5kgの犬に1個
1箱3錠入り
- 体重7.5〜15kgの犬に1個
1箱3錠入り
- 体重15〜30kgの犬に1個
1箱3錠入り
- 体重30〜60kgの犬に1個
センチネルスペクトラム
犬用の内部寄生虫駆除薬ですが、3種類の成分含有でノミの寄生予防にも効果のある錠剤です。
- フィラリア予防
- 犬回虫・犬鉤虫の駆除
- 犬鞭虫の駆除
- 瓜実条虫・多包条虫の駆除
- ノミの寄生予防
1箱3錠入り
- 体重4kgまでの超小型犬に1回1錠
1箱3錠入り
- 体重4-11kgの小型犬に1回1錠
1箱3錠入り
- 体重11-22kgの中型犬に1回1錠
1箱3錠入り
- 体重22-45kgの大型犬に1回1錠
ハートガードプラスとカルドメックチュアブルの違い
ハートガードプラスはメリアル(Merial)社が製造しています。
カルドメックチュアブルPは日本全薬工業が販売していますが、もともと海外製品の輸入で、製造販売(輸入元)はベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパンとなっています。
以前は、メリアルにも日本法人のメリアル ジャパン社というのがありましたが、ベーリンガーインゲルハイムジャパングループであり、現在はベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン社に統合されています。
つまり、日本で売られているカルドメックチュアブルPは、世界で売られているハートガードチュアブルと、成分・メーカー・使用方法とも同一のものとなります。
ただ、カルドメックチュアブルには小型犬用よりもさらに成分量が半分の超小型犬用(P34)がありますが、ハートガードプラスには無いようです。
P34は体重5.6kg以下の犬用ですが、ハートガードプラスには11kg以下用の薬しかありません。
5.6kg以下の犬にハートガードプラスを与える場合は、11kg以下用の薬しかなく、与える成分量としては多すぎることになります。
ただ、2倍程度の成分を与えても、副作用等ほとんど心配なく問題は全くないようです。
実際、中型犬用も12〜23kgと幅が大きく、最大で2倍近い体重差でも同じ薬を投与するわけですからね。
日本版のカルドメックは、小型犬用で体重5.7〜11.3kg以下となっていて、体重の表記も細かいものとなっています。
超小型犬用があるのも体重表記が細かいのも、日本人の繊細な性格によるものかもしれませんが、そもそも幅のある用量に対して、細かく線引きをしてもあまり意味がないように感じるのは私だけでしょうか。
いずれにしても、ハートガードプラスを投与する場合は、体重5.6kg以下の犬でも、小型犬用/6週齢〜11kgのタイプを投与することになります。
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